途上国で恥をかく

途上国でがんばる学生のブログ

カンボジアに適応できなかったこと【41日目(9/28)】

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海外に適応するってどういうことだと思いますか?

 

 

 

【時系列順の今日のできごとまとめ。】

 

8:00-9:30

朝の、少人数に対しての授業。

「最後だからカンボジアの文化を短い文でもいいから何か紹介してほしい。」と言ったが、あまり指示がわかりにくかったのか上手く行かなかった。

 

「日本人は六年間英語を勉強するけど、全く会話できないんだよ。会話の練習をしないから。でもそれは君たちも同じだ。自分の国の文化も英語で紹介できない。それが君たちの二年間の英語の勉強の結果だということをもう少し考えてみて」ってほんとに真剣に言ったけど、あまり伝わらなかった。

 

自分授業のやり方が悪かったから彼らは文化を紹介できなかったかもしれない。

けれども、やっぱり文化や言語の壁は大きいなと思ったし、インプットばかりで終わっている英語勉強してる人には日本人だからこそ言えることがあると思ったのでそうした。

 

9:30-11:30

ブラザーがサイクリングに連れてってくれた。

ブラザーがいなかったら自分がやりたいことについて何も話せない。

だからついていったが、なかなか話せなかった。

 

自分にとって驚いたのは

「肌色の塗料が買えなくて、人の顔が書けないんだ。どんなボードを代わりに書けばいいと思う?」って聞いたら「うーん、どうやったらそれは買えるんだ?」って言われて

自分の見方との違いにはっとした。

 

最初からアイデア諦めるんじゃなくて、どうやったら入手できるかっていう目的をどのように達成するかを考えるべきだったということに気が付いた。

手は打ったのだが、結局入手できなかった。

 

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茶屋みたいなとこでスルメを食べた。

 

 

11:30-14:00, 15:30-17:30

英語専用部屋を作ったりしていた。

 

授業で告知をするも、利用してくれた人がいなかった~

形骸化しないといいんだけど。。。

 

14:00-15:30, 17:30-18;30

Working abroad についてのディスカッションと例文読解を行った。

 

みんな海外で働きたいとか留学したいって言ってた。

一方で本当それらを実現させる人はどのくらいだろうと思った。

 

ブラザーが授業に来るのが遅くて待ってたら、

 

「なんで待ってたんだ?最後の授業だから全部時間をあげるつもりだった。自分で始めてればよかったのに」と言われてはっとした。

 

「「授業に対して強い意志を持つ」ことを無意識にできていなかった。」と思った。

ブラザーにとっては、自分が遅れて来ること自体が任せることであり、自分は毎回承諾を得ないといけないと無意識に思っていた、

自分が先に始めていないからブラザーは最初の時間を自分でやるのだと気が付いた。

 

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中高、大学生の生徒と

 

18:30-19:30

子供たちに最後の授業をした。

やりたかったのは今まで勉強したことの応用と、勉強した人ほど得をすることを感じさせること。

 

結局、20分くらいしか授業できなかった。

 

一緒に授業を行っているジワンが途中まで来なかった。

子供たちを上手く集中させられなかった。

 

自分の最後の授業なのにめちゃ遊んでたので悲しくなった。

でも冷静に考えたらもしかしたら知らないのかな、と。

英語伝わらないし、今までジワンが自分の最後の日のイベント告知するときに「今日が自分の最後の日」ということを伝えてはいるけど。

 

ジワンがやってきてなんだか長い話をした。

もう15分しかないからゲームをやらせてくれって言って止めて

「なんの話をしてたの?」って聞いたら「俺についての紹介だ」って言われて「は?なんだこいつ?」と思った(この時は本当に心の底から失望していた)。

 

とりあえず、気を取り直してしりとりをして私物を順位順に配った。

翻訳を通してしりとりを理解できない子もいたのは残念だった。

このクラスはゲームに対しての理解度が低くて毎回極めて単純なゲームしかできなかった。

 

全体的にあまり出来は良くなかった。

単語をあまり知らない子供には難しいかもしれないが、それにしても、子供たちはあまり覚えられていない。

 

こういうゲームは定期的にやるべきだ。

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19:30~21:00

飯を食べつつ、ボードをどんなものにするか考えていた。

塗料と筆が足りなくて、いろんな人の顔をかくという初期のボードの構想が実現できなくなったのだ。

現地の大学生と話していたが、なかなかアイデアが出ず、最終的には寄せ書きのように書くことにした。

 

 

21:00~22:00

ミスターチェノンという最近やってきたHR・Marketingを担っている人とたまたま話す機会があり、今までやってきたことを話す。

 

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Mr.チェノン



 

自分のアイデアとやってきたことや授業のやり方をめちゃ褒められた。

 

彼は教科書をすべてのクラスで一括にして場所を変えることでレベルを担保しようとしたり、教師の育成に取り組もうとしていた。

 

しかもこの学校の経営が上手く行くまでは給料をもらっていない。

元はアメリカ人の経営する大きな学校で働いていたらしい。

英語も英語の授業もほんとうに上手い。

 

ここまで自分は彼とほとんど話したことなかった、初めてちゃんと話した。

彼はかなり同じことを考えていた。

もっと前から話した方が良かったと思った。

 

しかし、最後に自分のやってきたことを受け継いでもらえるかもしれないので話せてよかった。

一度話そうとしたことはあったけれども、自分方あまり狙いに行かなかったのと、ほとんどブラザーと話していたから話さなかった。

 

この人と最後しか話せなかったのは自分の視野や考え方が狭かったからだなと感じた。

 

22:00-23:00

内省しつつ、寝た。

 

【今日思ったこと】

・自分は全体的にネガティブ思考が過ぎる。

・最後まで授業に強い意志を持ち切れなかった。適応しきれなかった。

・計画性を追求できんかった。自分のプライドに打ち勝てんかった。

 

✓自分は全体的にネガティブ思考が過ぎる。

 

ボードのアイデアもそうだけど自分は諦めるの早すぎるなっておもった。

「○○だからできない」じゃなくて「できるにはどうしたらいいのか」という思考はいつもしようと気にかけている。

しかし、いつも前者の「○○だからできない」が先行する。

 

人に問われて初めて自分が「できるにはどうしたらいいのか」を考えられていないことに気が付く。

自分にはいつもそれを気が付かせる仕組みが必要だ。

 

 

✓最後まで授業に強い意志を持ち切れなかった。

ここはカンボジア、中でもCCSDというこの学校は「やりたいことは好きにやってもいい」と言う環境だ。

 

けれど、そのやりたいことを主体的にめちゃサポートしてくれるわけではないし、相手が何を思っているか確認するということも少ない(例えば授業だったら、「自分で授業やらないの?」とか)。

 

授業に対してブラザ―が来なくてもするという行為ができなかったのはもちろん授業に対して強い意志を持ち切れなかったのもそうだが、カンボジアの「やりたいことは好きにやってもいい」と言う環境に適応できなかったのだと思っている。

 

よく「裕次郎はホームシックしないし、海外に適応できる」と言われるが、それは適応じゃなくて自分のスタイルや他人の在り方に拘りがないだけだ。

本当に”適応する”ということはその人達の考えかたや行動の仕方を学び、それに合わせること。

 

衛生面や食事に耐えられなくとも、それができる人はたくさんいる。

そういう人こそ本当に海外に適応できるのだと思う。

 

日本のように「譲り合い」をしたり、「関係者に確認をとってから」というスタイルでしか物事を考えきれなかった自分は適応力が低い。

真の適応とは、相手を受容するだけでなく、相手を理解し自分を変化して合わせることだ。

 

 

✓計画性を追求できんかった。自分のプライドに打ち勝てんかった。

ぶっちゃけ、イベントに対して計画を詰め切れなかった。

 

関係する人達との動きの調整もずさんだった。

「ボードを用意するのは任せて」と言われたが実際にはあまりきれいではないボードであった。

アイセックを紹介してくれるアイセック側の人との連携もあまりできず、1人だけで紹介してくれるらしい。

 

なんで二週間も期間はあったのに事前に全く動けずにいたか。

自分のプライドを守っていたからだと思う。

「失敗したくない。」「恥をかきたくない。」というプライドを。

 

 

【どうやったらプライドを超えて行動できるか】

 

「誰かに何かを届けたいという想い」が「自分の行動を阻害するプライド」よりも強いとき、たぶんプライドがあっても動ける。

 

「自分はこれがやりたい」「自分はこれをやって成長したい」も大事だけど、理由が自分にしかない人は自分の問題点であるプライドによって動けなくなる。

 

理由が他人にあれば、自分のことを気にせず動ける。

「自分の行動を阻害するプライド」よりも強い、「誰かに何かを届けたいという想い」を持つことが自分には必要なのだ。

 

インターン中、それができたときもあった。

けれども普段からできないことなので、できてないことの方が多かった。

もっとできるようになりたい。